【2006年4月30日(日)】 塚原温泉 火口乃泉(かこうのいずみ)@湯布院町
極上・黄緑色強酸性の湯 大分極上温泉巡り その2

青い湯・神和苑の極上名湯を堪能し、展望台から降りて鉄輪(かんなわ)の地獄街をてん子さんとぶらり。近場にはかまど地獄、鬼山地獄、白池地獄、金龍地獄なんかが密集してある地区。観光客は次々とみゆき坂沿いの地獄に入ってゆく。しかし、私らっていうとイマイチ地獄には惹かれていない。。一通り歩き「白池地獄くらい観てみます?」と尋ねてはみるものの、やっぱり時間が惜しいという結論に。「んじゃ、今から明日行く予定にしてた塚原温泉に行ってみますか?」と提案するとあっさり快諾^^

「塚原温泉・火口乃泉」の魅力はなんといってもその泉質の良さと特異さ。金気臭と強い酸味臭が複雑に混ざって襲う、強酸性で黄緑色を帯びた湯。(酸性度の高さ 全国第二位 pH1.4)そしてその驚嘆する立地!アプローチはダートの悪路であり、大自然の中にモクモクと立ち昇る噴煙は圧巻。そしてくたびれた大浴場は風情ある実に味わい深い空間だ。後は今日の湯が熱すぎないことを祈る。
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てん子さんの嗅覚が働いたこの決断。今回の温泉巡りを「別府」から「大分」極上温泉巡りへと大きく変える英断で、後日の予定を劇的に変える布石となる。二日間を通して考えてもココで離れた塚原、そして個性アル強酸性の湯を選択していなければ実現できなかったであろう極上泉巡りが間違いなく発生していた。

車で明礬温泉を抜け塚原高原へ!湯布院町の東側にある塚原温泉は別府・鉄輪から車で約30分(ダートコース含む)の近距離。丁度明礬温泉の山の真裏くらいにある位置なのだ。別府湾や市街地を横目にし、緑の原野を眺めながらすいすい進む。

暫く進むと目前に由布岳の裏側が迫ってくる。街路樹の八重桜が美しく咲き乱れていたので、車を停め暫し鑑賞。由布岳と一緒に撮影。
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塚原温泉は噴煙が立ち昇る伽藍岳の中腹にあり、途中から舗装されていないダートの悪路を車で登るキビシイアプローチ。ゴトゴト揺られ急な坂道を登りきると、突然視野が開け広めの駐車場が現れる。初めて訪れるとこれだけでも感動的だ。
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温泉は大浴場(男女別)、家族風呂、露天風呂(男女別)があるが、やっぱり塚原らしい湯治の風情を楽しめるのは大浴場。迷わず大浴場を選択。(入湯料500円)
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駐車場に車は沢山停まっていたものの、なんと男湯は先客ナシの嬉しい貸切状態♪

脱衣場に入室しただけで複雑に混じり合った鉄分等の金気臭と強い酸味臭にぐあーんと襲われクラクラ。怪しげな黄緑色の湯。前回並みに色が濃く、浴槽に沈殿した湯の花もそこそこ。洗面器にお湯を汲むと黄緑色に変色した湯に改めて驚く。湯に浸かると肌がぴりぴりする強酸性の湯で、じんじん身体に染み込んでくる感じ。独特の金気臭が混じった酸味臭が強く、正に薬膳温泉に浸かっている感じだ。湯温は最初熱めだが、途中から大夫慣れ気持ち良くなった。モチロン流れ落ちる湯をコップで飲みその味を堪能。酸味、渋味ある怖ろしい味。甘みある酸味と鉄分の余韻が残る。泉質が強いので五分間隔くらいで休みながら極上の温泉を楽しむ。やっぱり塚原に来て良かったと心底思う。そしててん子さんも喜び、満足していた様子だったので尚良し。

パンフレットに寄ると、泉質は酸性−含硫黄・鉄・アルミニウム−カルシウム−硫酸塩泉(60℃前後)(旧称)酸性−含硫黄・緑礬・明礬−石膏泉。pH値約1.4という強酸性の黄緑色を帯びた湯と紹介されていた。泉質等の詳しい説明は塚原温泉 火口乃泉の公式サイトにて御確認クダサイ。
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塚原温泉 火口乃泉(かこうのいずみ) 大分県由布市湯布院町塚原1235 入湯料500円

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