【2006年5月2日(火)】 竹瓦温泉@別府温泉
別府のシンボルとなった温泉&建物 (大分極上温泉巡り その21)

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【竹瓦温泉の風情ある外観】

宿泊ホテルを早朝5時半にチェックアウトし、単独で鄙びた別府温泉地区(別府八湯のひとつ)の探訪開始。本日は別府のシンボル「竹瓦温泉」やレトロな洋館「駅前高等温泉」
に浸かる『別府温泉巡り』をする予定。竹瓦温泉は早朝6時半営業開始なので、その前に周辺の怪しげな路地裏を散策する。

因みに本日は夕方より「北九州麺オフ@八幡西区」にも参加する予定。東京よりあまさんとyo-koさんが帰省するのに合わせてクモさんやブースカさん達「北九組」との濃ーい飲み会が開催されるのだ。濃密な長い一日(四日目)がまた始まった。

【竹瓦温泉の湯】
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九州横断道路を石垣から海岸方面へと下り、国道10号線を大分市方面に走る。途中で別府タワーを眺め、竹瓦温泉へと向かう。時間に余裕があったので観光がてら細い裏道を車でぐるりと走ってみる。その後竹瓦温泉の近くのパーキングに停め、徒歩にて裏路地散策を開始。

「裏路地散策」については別記で詳しく
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所謂「別府温泉」のランドマーク的な存在で風情ある大きな建物。どの温泉本にはほぼ共通して紹介されている唐破風造り。九州温泉大図鑑にはもう少し詳しく、『現在の建物は昭和13年に改築されたもので、明治12年創設当初は、竹で屋根を葺いただけの簡単な造りであった』との記述アリ。内湯だけでなく砂湯もある。

6時半開店と共に入湯料(100円)を支払い入場。常連客は素早く、慣れない私は支払いで出遅れる。風呂に辿り着くと既に一名脱衣を完了していた(早っ!)


先客6名くらい。脱衣場から階段を下りる形で、低い場所に大きな湯舟が造られている。別府温泉の特集号・九州大人のウォーカー(2006.1月号)の紹介記事に寄ると、『別府温泉は自然湧出のため、湯舟を低い場所に作ることが多い』との記述あり。他にも山田屋旅館@明礬温泉や駅前高等温泉も階段を下った造りになっていたことが思い浮かぶ。

脱衣して階段を下ると湯舟の湯温が熱過ぎて、強者の年配常連客でさえも入れない状態。。水を注ぎ10分経っても熱過ぎて入れない状態が続く。その間暫し常連客と湯舟をじっーと囲む。おそらく源泉の温度(54℃)のままだったのだろう。。

暫くして果敢に常連年配客が入湯をトライするものの、1分保たずに出てしまう。当然身体は真っ赤だ。湯舟の周りには8人くらいが囲み、適温になるのを待っている。私はとても入れない程の高温なのだが、次第に常連客は1分くらい浸かりささっと出てゆくようになる。竹瓦温泉は長湯する湯ではないようだ。

そのまま暫く温度が下がるのを数人で待っていたところ、次なる年配常連客が入場。「こりゃぬる過ぎる」と騒ぎ出し、水を注ぐ蛇口を絞る。私は喜劇の場面のような行為に呆れ、笑いを我慢するのに苦労した。常連客でさえ入れない高い温度がつい先程まであって、他の客は適温になるのを湯舟を囲み皆じっと待っていたからだ。ぬるい、ぬるいといっても竹瓦温泉の基準温度42℃よりまだまだ高い。どうも地元民が熱さ我慢を自慢するみたいな風呂になっているようだ。

待っていた客は誰一人文句を言うこともなく、その年配常連客の行為を受け入れる。年配常連客に促され、それでは浸かってみようと次々にチャレンジ。熱い!熱い!と言いながらもなんとか気持ち温度の低い水の注ぎ口下に浸かりだす。私も熱いながらもなんとか浸かることが出来た。ピリピリくる刺すような熱さ。顔を洗うとつーんと香りがする。ふわわわぁ〜と舞うやや金気ある泉質で、強烈な個性はないけどまた入りたいと思える楽しさがある。なんだか毎日利用したくなる温泉だ。湯はつるんとしていて、湯からあがるとスッキリする不思議な感覚。温泉本・大分の極上名湯によると『肌のつるつる感は重曹泉の特徴』と記述されていた。

頑張って入ったり出たりを五度繰り返し、湯を何度も楽しむ。
常連客との会話を楽しみ、和やかな湯となった。

私には熱過ぎるが、毎日入るにはこんな温泉がイイのかも。因みに男性の脱衣場は窓全開で、外から丸見えの豪快ぶり。やはり湯の街は感覚が違うなー
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【脱衣場から眺めた風呂の全体像】
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【源泉】 湯舟に源泉が注がれている状態の画像
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【綺麗な湯】 早朝の訪問だったせいか、かなり綺麗に感じた。
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竹瓦温泉 大分県別府市元町16-23 入湯料 100円