【1993年3月某日】 うどん棒本店@亀井町(高松市)
釜あげ天ぷらうどん

個人的に『さぬきうどん』を意識して、初めて高松市(香川県)で食べたお店は、
うどん棒 本店@亀井町(香川県・高松市)であり、
さっくりした天ぷら付きの「釜あげ天ぷらうどん」を味わっていた。

学生時代、わざわざ福岡市から一般道を走り続け、瀬戸大橋を渡っての一杯だっただけに印象深い。

ちなみに今や聖典となってしまった、『恐るべきさぬきうどん@(株)ホットカプセル』第1巻の初版が
1993年(平成5年)4月10日だから、その直前での訪問で、当時はその存在すら知らなかった。

当時の手元資料は旅行雑誌・るるぶ@四国版で、さぬきうどんの扱いはまだ非常に小さく、
街紹介に紛れて数店掲載(広告)されているに過ぎなかった。
当然、ディープな製麺所型の存在は知らないまま。

早朝より倉敷から瀬戸大橋を坂出市へ渡り、高松市へ移動。
開店時間まで暫く時間があったので、高松市内の玉藻公園(史跡高松城跡)を観光&休憩し、
食後に琴平町の金刀比羅宮(ことひらぐう)へ移動して観光&参拝し、1368段の石段を登った。


中央公園近くのうどん棒 本店@亀井町(高松市)へ開店直後に入店し、
「釜あげ天ぷらうどん」を注文。

価格は1500円前後くらいだったと思う。
当時、元祖長浜屋@本店(福岡市・中央区)が一杯300円の時代だから、
強気の価格設定だと思ったもの。

釜あげスタイルのアツアツうどんを食べること自体が初めてで、
滑らかな細い(割り箸くらいの細さ)麺をつけ汁に浸して啜り上げる。
サックリとした天ぷらの旨みが重なり、美味しく頂いた。
想像していたような強い硬弾力コシではなく、比較的やさしい感じの印象だった。


現在は溢れるネット情報や多くのうどん特集本で、
容易に様々なさぬきうどん情報が手に入る時代となり、当時との圧倒的な環境の違いが感慨深いですネ。


うどん棒 本店 香川県高松市亀井町8-9 釜あげ天ぷらうどん