【2008年11月30日(日)】 今浪うどん@北方(北九州市・小倉南区)
肉うどん(中)+タマネギ天

今浪うどん11

北九州市の小倉南区を中心に、
奥まった住宅街でひっそり親しまれてきた、ディープな肉うどん文化
通称は『どぎどぎうどん』

どぎ肉と呼ばれるサイコロ状のやわらかめに煮込まれた
牛ほほ肉や牛スジ肉がゴロゴロ豪快に入り、
おつゆが濃口醤油色に真っ黒く染まった、甘辛い個性的な一杯。
早朝から営業されるお店が多く、決して安価ではない強気な価格設定であるも、
地元の常連客で賑わっている。

数年前からどぎどぎ系の肉うどんが表の世界に紹介されるようになり、
福岡市内にも『小倉系の肉うどん』として新店が営業するまでに至った。

時代背景やその成り立ちを含めて考慮すると、
ネット創生期は積極的に紹介することを自主規制してきたが、今や表の世界に登場。
誇るべき隠れた旨い、小倉のディープな食文化となってきた印象。

元祖長浜屋@支店で啜った後、ザッショへ向かう。
ラーメンを味わえる居酒屋、日本海@南福岡(博多区)に立ち寄るも、
満席だったので、そのまま
タフさん宅へ。
日本海

アレコレ話し込み、
午前五時くらいになって、
タフさんが肉うどんたけや@小倉南区(北九州市)に行きたいと言い出して、
カナカナさんと一緒に三人で北九州へ向かうことに。

画像は早朝の黄金町(北九州市・小倉北区)。
北九州10

カナリハイテンションなタフさん。
到着少し前に深い眠りに落ち、強く揺らしても起きないので放置していると、
直前になってむっくりと起きた。

しかし、狙いのたけ屋へ到着するも、臨時休業の貼り紙に一同愕然。
たけ屋@小倉南区10

臨時休業の貼り紙。
たけ屋@小倉南区11

ならばと、小倉競馬場に近い今波うどん@北方(北九州市・小倉南区)へ。
今浪うどん10

営業開始までにまだ小一時間あるも、寒い中周辺で待つ。
すぐ近くの宮浦うどん@北方(小倉南区)は営業を開始したが、
せっかくなので今回は割愛して、今波うどんを待った。

営業開始時間が近付くと、
常連客の方々がわらわら集まり始め、私達も列の後に続く。

飾りっ気のない、質素な落ち着いた店内。
テーブル席に座り、「肉うどん(中)+タマネギ天」を注文。
今浪うどん15

昆布の千切りやピリ辛の干し大根を小皿に取った。
今浪うどん16

店内は満席。
次々と後客が押し寄せ、お店の方と少し揉めている(怖
お店の方々は日常的な感じで、和やかに応対。

地元の常連客が多く、店内は独特の緊張感が張り詰めている。
アチコチから聞こえてくる会話の内容に、ちとビビる。

他の地域からのお客さんは少ないと思われ、
あの風貌のタフさんでさえ、この客層の中では可愛いくらいで浮いていた。
異文化に触れ、初訪問のカナカナさんはドン引きしている感じ。

味云々はともかく、そのディープさはたけ屋@小倉南区と別次元。
お店と地元の常連客達の双方で織りなし、この特別な雰囲気を作り出していると思われる。
今浪うどん23


やわらかめに煮込まれたサイコロ状の牛ほほ肉がゴロゴロ入った、
盛りのよい肉うどん(中)。
サックリとしたタマネギ天が加わり、味の膨らみを増す。

中太の麺を啜ると、むんにりした素朴な食感。
真っ黒なおつゆは醤油色に染まり、
甘辛めの明快な味わいで、後味がすっきりして旨い。
途中からおろしショウガを加えて、食べ進む。

北九州らしい本物のディープな雰囲気と味をビシビシ体感することができた。
地元民に親しまれている、質実剛健な良店ですね。
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今浪うどん22
今浪うどん 北九州市小倉南区北方3-49-29
肉うどん(中)+タマネギ天