【2004年03月27日(土)】 上海(シャンハイ)@佐伯市(大分県)
ラーメン
上海@佐伯市10

佐伯市(大分県)は大分県内では異彩を放つ、独自性あるラーメン店が幾つも存在する地域で、
宮崎県に接するほど県南にある離れた場所で育まれてきた。
御当地ラーメンとして認識こそされてはいないけれど、
以前から大分県で最も可能性を秘めている印象。

今回は残念ながら閉店してしまった上海(シャンハイ)@佐伯市(大分県)を紹介。
『大分のラーメン』を語る上では外せないお店。

かつては中心街だったであろう、リアル昭和の町並みが色濃く残る飲み屋が連なった立地にて、
個性的な獣臭プンプンのワイルドラーメンを提供し、地元民に親しまれていた。

佐伯市で印象的なお店を挙げると、
香蘭(コウラン)@佐伯市、上海(シャンハイ)@佐伯市(現在は閉店)、藤原来々軒、
宇目来々軒@宇目町(現在宇目は閉店し、営業形態を変えている)、楽天@佐伯市等々と続く。

有料立体駐車場に停め、佐伯市出身&佐伯市在住の高校時代からの友人と一緒に
寂しげなアーケード商店街を歩いて上海へ。
地元民と動けるのはありがたい。
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歴史を重ね、古びた建物が連なる渋い町並みに佇む店舗。
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店内は結構広く、先客は6名くらいで、
厨房沿いのカウンター席に座って、ラーメンを注文した。

厨房には腕に包帯を巻いたかなり年配の御主人と、その息子さんが立たれていた。
常連客の方々と年配の御主人とのやり取りでは、
腱鞘炎の痛みに耐え、なんとか営業を維持している感じ。

時折御主人より息子さんに対して厳しい指示が飛ぶ。
最終的に、麺あげと盛り付けを年配の御主人が自らしていたことから、
執念やその意気込みが伝わってきた。

撮影 2004年3月27日
上海@佐伯市20


麺の茹で時間は、中細麺を提供する九州のラーメン店では考えられないほど長く、約10分くらい。
更に麺あげしてから器での盛り付けが完了するまでに約8分も掛かり、戸惑った。
その後ようやくラーメンが配膳、根本的に楽しみ方が異なるようだ。

褐色に染まった表面に妖しげな浮遊物があるワイルドラーメン。
見た目通り、むわんと獣臭が襲う。
煮豚チャーシューや刻みネギ、そして小さめの海苔が添えられていた。

塩分は控えめなクセ味の仕上がり。
スープの粘度はないものの、骨粉なのか?ザラついた感じ。
スープから盛り上がった麺は、ぶわんと膨らんだもの。
うどんっぽいと評されていたことは、なんとなく頷ける。

独自性が強く、ここでしか味わえないオリジナルラーメンでしたね。

【営業中の店舗外観】
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【閉店】上海(シャンハイ) 大分県佐伯市内町3-23 ラーメン


訪問履歴
2004_03_27 ラーメン