【2012年09月15日(土)】 たむら(田村)@綾川町陶(香川県・綾歌郡)
そのまま・温かけ+あげ+ちくわ天
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香川県さぬきうどん巡り初日の四軒目は、手打うどんのたむら@綾川町(香川県・綾歌郡)を再訪。
個人的に9度目の訪問となる、これまで優先的に食べてきた大好きなお店。

その魅力は、温和な御主人自身が香川県産の地粉を使用して、
直向きにうどんを打ち続けていた御当人うどんであったことと、鋭い素朴な味だった。

早くから旨いとの評判店となり、多くのガイド本に掲載され、有名人気店になってもその姿勢は変わらず、
驕ることなく自ら打ち続け、驚くほど質素な店構えを今尚守っている。
うどん本によると、その昔地元の精米製粉所だったらしく、地粉への愛着はそこから育まれたようだ。

昨年に続き、残念ながら今年も麺打ち台にあの年配の温和な御主人の御姿を見ることはできなかったが、
以前味わった鋭い至極な一杯の記憶があるので、居ないのが分かってはいてもつい訪れてしまう。

山越@綾川町羽床上からたむら@綾川町陶へ移動。
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先客は10名くらいで、比較的静かなスタートのようだ。
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店舗は知名度の割にかなり質素で、「たむら」という看板も小さく目立ってなく、
うどん本や雑誌をみて、初めて訪問した方々は拍子抜けすることだろう。

店内も狭めで、カウンター席か店脇に置かれたベンチで食べることとなる。
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麺打ち台に、あの年配の温和な御主人がいらっしゃらないことを確認。

厨房内で「小」をお願いして、うどん玉が入った器を受け取り、
あげとちくわ天を添えて熱ダシを自分で注ぎ、清算は後払い。
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手前のカウンター席に座り、ささっと頂くことに。
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伸びやかで、むっち・にっちんとした食感の活きた麺。
本日は、ぐちっとした硬さが幾分和らぎ、鋭さが影を潜めていた印象。

素朴な食感とダシの味わいを楽しみつつ、
小ぶりのあげとちくわ天を合わせて食べ進んだ。

昨年に続き、今年も麺打ち台にあの年配の温和な御主人の御姿を見ることはできなかったが、
以前からいらっしゃる方々が守っていた。
以前味わった鋭い至極な一杯の記憶があるので、分かってはいてもつい訪れてしまう。

とびきりの御当人うどんという印象だったので、厨房に立つお弟子さんも大変だと思われる。
ご馳走様でした。
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たむら(田村) 香川県綾歌郡綾川町陶1090-3
かけ(小)150円+あげ50円+ちくわ天60円
訪問履歴
2012_09_15 かけ(小)+あげ+ちくわ天
2011_07_16 かけ(小)+あげ
2011_07_16 かけ(小)+あげ+ちくわ天
2009_07_18 かけ(小)+あげ+ちくわ天
2007_07_14 かけ(小)+あげ
2005_11_05 かけうどん+ちくわ天+あげ
2005_09_19 冷や玉・温ダシ+ちくわ天+あげ
2004_10_09 かけうどん+あげ+ちくわ天
2003_10_11 かけ+あげ+ちくわ天



以下は、あの温和な御主人が打っていた当時の2009年07月18日に食べた際の画像。
たむら@綾川町11

たむら@綾川町10

穏やかな御主人の笑顔を確認。
冷たいままのうどん(小)を頂き、あげちくわ天を取る。
その後、自分で冷たいダシを注いで脇のベンチへ移動。

清算は食後に器を返す際にて。
たむら@綾川町20


表面がつるんとして、キラリと輝く伸びやかな活きた麺。
美しい角の立った鋭いもの。

噛み込むと、ぎちぃっと跳ね返される嬉しい硬コシ。
ぐち、にちと噛みしめてじっくり味わう。
すっきりしたダシと共に、地味な小ぶりのあげやちくわ天で味が膨らむ。
やっぱめっちゃ旨いなぁ〜

ロケーションは平凡で、変わった立地、特殊なトッピング、インパクトのある名物メニュー等、
何れも該当しない質実剛健なスタイルで営業する希有な人気店。
うどんは奇を衒わず、しみじみ旨い素朴なもの。
温和な御主人が自ら手打する貴重な御当人うどんだ。

やっぱりたむら@綾川町を再訪問して良かった。
たむら@綾川町21

たむら@綾川町23
たむら 香川県綾歌郡綾川町陶1090-3 かけ小(150円)+あげ+ちくわ天