【2006年5月1日(月)】 大丸旅館 ラムネ温泉@長湯温泉 直入町(大分県・竹田市)
炭酸泉の湯 大分極上温泉巡り その17

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【ラムネ温泉@大丸旅館に浸かっての画像】

七里田温泉・下湯@久住町の極上炭酸泉を堪能。余裕綽々で本日最後の温泉地・長湯温泉@直入町へ。長湯温泉@直入町(竹田市)は大分県を代表する鄙びた温泉地の一つであり、貴重な炭酸泉を楽しめる。川原にある超オープン露天風呂「カニ湯」なんかが象徴的な存在となっており有名だ。また大丸旅館の公式サイトに寄ると『日本一の炭酸泉を架け橋にドイツの温泉療養都市バートクロチンゲン市と交流。昭和初期、国際的な温泉療養地を夢見た先人の夢も実現されつつあり、直輸入のドイツワインも味わえる温泉地になっています』とも記載されていた。

大丸旅館 ラムネ温泉は自称「日本一の炭酸泉」を掲げる長湯温泉を代表する湯であり、歴史ある旅館。そして約40年振りに復活させたのがこの「ラムネ温泉」。細かな気泡が付着する貴重な低温の炭酸泉と高温の重炭酸土類泉を楽しめる湯だ。風呂は旅館から離れた源泉近くに新たに造られた。その後更に施設を全面的に造り直し、豪華な温泉施設へと変貌。

七里田温泉@久住町から長湯温泉地区までは車で約15分くらい。古めの旅館が立ち並ぶ鄙びた旅館街に入り込む。大丸旅館を通り過ぎ、川原に忽然とある超オープン露天風呂「カニ湯」を横目に進む。すると大丸旅館・ラムネ温泉の温泉施設が見えてきた。

えっ!! あれなの・・・。

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リニューアルしたとは聞いていたが、こんなモダンなデザインの施設になっていたなんて・・・。長湯という鄙びた立地とは真逆。とある有名デザイナーに寄る建物らしいが、私達は完全にドン引き状態である。。確かに以前の施設は外観こそ簡素だったが、個人的には手作り感があって好きだった。新たな施設は黒と白を基調とし、美術館まで併設された豪華な温泉施設。若い女性客もそこそこおり、ウケはイイようだ。ちょっとした待合室まで洒落ていた。

入湯チケットを券売機で購入し、施設内を歩く。風呂は施設内の少し離れた所にあり、
以前の面影を残してはいなかった。いよいよ入湯。


脱衣し、低い入口を潜ると熱い重炭酸土類泉の内湯が三つ現れる。壁は真っ白で装飾もあり、暖炉まである。通路は温泉成分が付着して茶色く変色。これは流石の光景だ。どらどらと浸かってみると右から熱い湯のようで、左端の気持ちぬるめの湯にゆったり浸かる。お湯は緑色っぽく変色したもの。

暫く浸かった後、屋外にある炭酸泉「ラムネ温泉」へ。

先客16名くらいと多め。ビニールハウスで覆われた??長方形の広い露天風呂。周囲は高い木壁で囲まれ、演出で風呂周辺に麦が植えられている。湯温はやはり低い。私は大丈夫だったが、女性にはちと辛い温度だったようだ。暫く浸かっていると小さな気泡が付着し始める。気泡はかなり細かく、腕を擦るとふわぁ〜〜〜〜っと微小な気泡が浮き上がってくる。

10分程浸かり、内湯の重炭酸土類泉に戻り、また露天に戻るという繰り返し。

露天風呂の岩も温泉成分が付着し茶色く変色。浸かってしまえば今回の新しくなった施設の方が綺麗で広い。特に重炭酸土類泉の内湯はかなり広くなった印象。冬場の為に暖炉まで造ったのは流石の演出。一見客も多いだろうからこんな洒落た施設の方が好まれるのかな。長湯の「顔」となる代表的な温泉だけに洒落た価値が求められたようだ。

以前大丸旅館前に設置されていたパネル説明書きによると、『国内唯一、世界でも数ヶ所しか確認されていない暖かい天然炭酸泉「ラムネ温泉』とのこと。私達は七里田温泉の極上炭酸泉を知らなければ、もっと大丸旅館の有り難みを実感できたことだろう。確かに温度が低い炭酸泉でなければこんな気泡が付着することはないのだから、ココも奇跡の湯なのだ。

大丸旅館が開設しているサイト情報に詳しく掲載。

【内湯(真ん中) 重炭酸土類泉】 湯量が多い。
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【内湯(左) 重炭酸土類泉】
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壁は白く、真珠貝を埋め込まれた装飾が施されているお洒落な造り。
暖炉まで設置されている。
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入口脇に「飲用天然水」の水飲み場が設置されていた。
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温泉成分が付着して変色した内風呂。
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【炭酸泉の露天風呂】 演出で露天風呂周辺には麦が植えられている。
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【身体に付着した 微小の気泡】
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【温泉成分で変色】
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大丸旅館・ラムネ温泉 大分県竹田市直入町長湯温泉7682-5