【2010年02月27日(土)】 博多新風つけ麺祭2010 六日目
六日目 せたが屋

せたが屋11bbb

博多新風つけめんまつり2010イベントが一週間に渡り開催。
開幕六日目(土曜日)は単独店主での営業は最終日となる。

そのトリを務めるのは、一大勢力に成長拡大した
せたが屋グループの総本山、
『せたが屋』が満を持して登場。
まさか御主人・前島司さん御本人が福岡の厨房に立って頂けるなんて、感謝&感激。

本日のイベントでは、どんな『つけめん』で勝負してくるのか楽しみー

平日は仕事で昼営業時間帯でのつけ麺まつりに参加できなかったので、
週末の土日は昼営業で味わおうと思っていたところ、
急遽土曜の午前中は湯布院で仕事が発生してしまってピンチ。

朝から湯布院へ向かう。
午前10時過ぎくらいに到着すると、
観光地だけに車窓から大きめの荷物を持った旅行者が街中を歩いている姿が。
ちょうど宿泊ホテルをチェックアウトした方々が街に繰り出した模様。
湯布院12

見上げた由布岳はすっかり雲に覆われており、
山容を確認できず残念。
湯布院10

湯布院で咲いていた梅の花。
湯布院11


面談を済ませ、高速で福岡市へ。
店頭には待ち客が十数名。

所用でいったん車に戻ろうと信号待ちしていると、歩いてきた
ケパサさんに偶然会った。
最後尾に行こうと行列脇を通り過ぎようとしていると、
三度呼び止められ、麺関係者がそれぞれ離れて並んでいた。
更に食べ終えた別の麺関係者が出てきて、興奮気味その旨さを伝えアレコレ。


暫し待った後、入店。
いつもより凛とした雰囲気が漂う厨房にせたが屋の御主人・前島さんが立ち、
ラーメンを提供しているかなり嬉しい状況。
接客ではなく、黙々とラーメンを作り続けている。

本日の接客サポートは献身的に働いていた吉祥寺武蔵家の御主人(弟)をはじめ、
武蔵家@沖縄の御主人(兄)、博多新風の御主人、
厨房サポートはせたが屋関係らしき方がお一人と我流家@中城村(沖縄県)の御主人。

接客していた御主人軍団と時折小声で談笑しながら仕事を見守った。

『つけめん』が配膳。
せたが屋20

せたが屋21


提供された麺の器は『ひるがお』、つけ汁の器は『せたが屋』を使用し、
食べる前から駆けつけたお客さんの心をくすぐる。
つけ汁は敢えて魚だしガツンの『せたが屋』ではなく、
別ブランド『ひるがお』のうまみたっぷりこだわり塩味で提供。
強烈な魚介系味がまだまだ受け入れられ難い地域性のある福岡への配慮か。

幾分透明感を残した黄金めに振れたつけ汁には、キラキラと表面に脂の輪が浮いており、
ホタテの豊かな旨みが奥からグイグイ湧いてくる逸品。
鶏や豚の獣出汁に大量のホタテ出汁とホタテ本体&ホタテ粒が合わさった、
贅沢な塩つけ汁。
赤い唐辛子パウダーが加えられて、味を引き締めていた。

敢えてホタテに絞り、干し海老等の材料を使用していないシンプルな引き算の構成。
具材は清流、四万十川産の「あおさのり」が加えられ、
食べ進む毎に海苔の風味やその味わいがどんどん増していく。

丁寧に段階的に水洗いして鍛えられた個性的な麺は、
艶やかな幅広ピロピロ扁平平打ち縮れ麺。
公表300gはずっしりとしており、盛りがよい。
平打ちの見た目よりむっち・にっちりとた面白い残りコシ食感の活きた存在感ある麺。
平打ち麺の端は意図的に薄く仕上げられており、艶めかしい食感に加え、
塩つけ汁をしっかり持ち上げる。
あぁ〜旨いぁ〜〜〜

食べていると、時折ホタテ本体が啜り上げる麺に巻き込まれ、
口の中で爆弾のように旨みと風味が爆発。
あおさのりが中盤戦から後半戦に溶け出し、のりの風味と味わいが大活躍。

遠く離れた福岡市で、いつもと違う厨房、僅か一日昼100食+夜100食だけの提供という、
スタッフ2人(サポート除く)だけで挑んだおまつりイベント。

スープも予め一部冷凍して東京から福岡に持ち込まれたそうで、
どうしたらせたが屋本来の味を引き出して、満足な提供できるか試行錯誤したようだ。

わざわざおこし頂いた福岡のお客さんに対し、期待に応えるべく、
御主人自ら懸命に微調整し、黙々と終始厨房に立ち続けていた姿勢は素直に凄いと思い、
おもてなしの心がビシビシ伝わってきた。
味云々を超え、御主人・前島さんの姿勢がなにより心を打った印象。
せたが屋22

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食後のスープ割り。
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器の底には、ホタテの貝柱とざらついたホタテの粒が大量に沈んでいた。
せたが屋31

完食です。
せたが屋32

御好意で写真まで撮らせて頂き、誠にありがとうございました。
向かって右がせたが屋の御主人・前島司さん、向かって左が博多新風の御主人・高田さん。
せたが屋50

んで、昼営業の店仕舞いの時間が近付き、残数を確認させて頂くと、
「お代わりしてもイイですヨ」との嬉しい言葉が(⌒∇⌒) 
夜の部も来ますけど、二杯目をいただきまーす。