【2010年07月04日(日)】 勝龍軒@野間(福岡市・南区)
100円ラーメン
勝龍軒@福岡市10

個人的に大変尊敬し、大切に想っている勝龍軒@野間(福岡市・南区)
今尚、ラーメン一杯100円で継続的に提供し続けている。

長年地域住民に親しまれている、こんな熱い想いを持った素敵な手づくりラーメン店が
福岡市に存在していることを誇りに思う。

昭和44年創業の名物女将・英子さんがいらっしゃった個人店であり、
区画整理で高宮から野間へ移転。
当初はラーメン一杯70円で、昭和47年に100円となったそうだ。
現在は長女の日登美さんが厨房を守っている。

古いラーメン本等にて、子供達との出会いと成長について紹介されていたが、
当時の私は、恥ずかしながら懐疑的に訪問。

すると、隣りでラーメンを食べていた小学生の男の子に、
女将(長女)さんが『お母さん(父親はいない)を助けてアンタが頑張らなね。』と声を掛けると、
男の子『うん、僕がお母さんを守るから。』と頼もしく応じてやり取り。

その瞬間から私の認識は一変し、現在に至る。

お店の存在を知ったのは20年前のことで、野間の大通り沿いの古いビル一階に佇む。
100円というあまりにも安価提供の為に心苦しく、ここ10年は訪問を躊躇していた。

今回は
タフさんと一緒に訪問。
年配の先客1名で、後客も大人客が続く。
日曜の夕方という微妙な時間帯ということもあるのだろうが、
子供や学生客中心でなかったのは意外であり、現在の景気を反映しているのだろうか。

私はラーメン(100円)、タフさんはみそラーメン(250円)を注文。

厨房の懐かしいイラストは、お客さんが描いた女将さん。
勝龍軒@福岡市15


ラーメンが先に配膳。
勝龍軒@福岡市20


ぷんと獣の香りが舞う、軽く白濁したスープ。
塩・醤油ダレが程良く効き、ほんのり獣が主張する懐かしい味わい。

泳ぐ細めのストレート麺はかなり多く、1.5玉以上分くらいのボリュームあるもの。
普通のラーメンで十分お腹一杯になりそうだ。

スライスされた煮豚がたっぷり添えられ、ネギやキクラゲまで加わる。
とても一杯100円とは思えない出来に感激し、うるうる。

作り手の熱い思いがみっちり詰まった、愛情溢れる素朴なラーメンでした。
勝龍軒@福岡市21


勝龍軒@福岡市22


スープまで完食。
勝龍軒@福岡市25
勝龍軒 福岡市南区野間1-6-9 ラーメン100円