【2013年04月27日(土)】 『名前のない料理店』at食文化スタジオ 卯月の章
フランス料理(終盤戦)
J子さんが惚れ込んだ沖縄在住の出張料理人、小島圭史さんが作る
フランス料理のコースを食文化スタジオ@浄水通(福岡市・中央区)にて堪能。
今回のテーマは「コントラスト(対比)」とのことで、
沖縄産の食材を中心に福岡産の食材も同じ一皿に盛り込んだ料理を提供。
序盤戦、中盤戦に続き、終盤の料理(純血アグーのロティ 長崎産イノシシのブレゼ、
にがなのグラス、石垣島産カカオのケイク)を紹介。
楽しいイベントはあっという間に終盤戦へ。
ドリンクメニューの沖縄県産生姜のジンジャーエールをお願いした。
メインキッチンでは遂に本日の主役、純血アグーの解体が始まった。
〜 Viande 〜
純血アグーのロティ 長崎産イノシシのブレゼ
今や希有で非常に貴重な食材となってしまった純血アグー。
個人的には2006年9月に沖縄へ渡り、
てだこ亭@那覇市さんにて山本アグーのローストを食べて以来。
時を経て更にアグーを取り巻く環境が大きく変化した中、
まさか私の口に入る機会が再び到来するとは。
長時間熟成させたと云うアグーの肉を噛み締めて味わう。
味付けはとてもシンプルで、素材本来の味を存分に楽しませて頂いた。
あぁ〜このひと皿だけでも参加して本当に良かったと思うほどの圧倒的な満足度。
ありがたいことにsatoyanさんから如何にも美味しそーな部分を分けて頂き、楽しんだ。
皿には皮付きで焼いた、あまみを増したカットタマネギが添えられていた。
サポート調理中のJ子さんの呟きでは、
たぶん黒い粉は同じくタマネギを焼きあげた炭状の粉末なのかも。
●長崎産イノシシのブレゼ
煮込み&蒸し煮されたであろう肉はほろほろで、
名残惜しく食べ進む。
久しぶりのたーんむ(田芋)。
個人的には、琉球料理乃 山本彩香@久米(沖縄県・那覇市)さんで食べた時の
「どぅるわかしー」の印象が強く、今回はダイレクトに濃い田芋を楽しめた。
ちなみに沖縄の八重岳@本部町(沖縄県)というお店で、
本部名産という田芋の天ぷら「田芋天ぷら」を購入するも、とても油の主張が強かった。
調理法や経過した時間で随分異なると思う。
●パッションフルーツのしゅわつぶ
パッションフルーツの果肉とスパークリングワインワイン、タンカンピールの蜂蜜漬けを添えて
カメラスタッフに徹していたてんもりさんへのひと皿。
●島ゴボウ等のお茶
シェフによる説明。
名残惜しく、最後のひと皿が提供された。
〜 Dessert 〜
にがなのグラス、石垣島産カカオのケイク
苦いですよーと紹介された、
妖しく濃い緑に染まった冷たい「にがなのグラス」。
数種のナッツ類が添えられており、風味と食感が変化。
石垣島産のカカオを使用したケーキは、ナスタチウム(キンレンカ)が添えられ、
香りと刺激が加わる。
ナスタチウムは、自宅の庭で何度か育てている内に種が落ちて、
勝手に咲くようになった個人的には身近な存在。
立体的に伸びる葉と花はひと株でも綺麗。
ケーキは生地とカカオの風味をしっかり噛み締めて味わう
素朴なぬくもりある味わいで、ナッツが重なった。
後日(5月4日)、待ち客が出て大賑わいの津田屋官兵衛@津田(北九州市・小倉南区)を訪問すると、
厨房に立つ御主人が「名前のない料理店at食文化スタジオに参加したかったー」っと
とても残念そうに仰っておりました。
今回はお店の営業で都合が付かなかったのでしょうが、
沖縄へ渡り、二度小島さんの料理を楽しんでおられるので尚更ですね。
そんな参加できなかった方々の熱い想いも伺い、最後のブログ記事を書いております。
飛行機が大の苦手で、どうにも距離以上に沖縄が遠い私。
それでも一大決心で前回沖縄に渡ったのは2006年9月だから、もう約6年半前のこと。
プライベートな東京には全て陸上移動の新幹線のぞみで往復しており、
沖縄を除けば飛行機に搭乗したのは大学時代の北海道旅行と
会社からの航空券支給による強制東京往復のみ。
こんな状態なので福岡市内で本物の沖縄を楽しめる機会&素敵な企画は貴重で、
とてもありがたいです。
主催者そして関係者の皆様、本当にありがとうございました。
ごちそうさまでした。
えぬ(N)
J子さんのブログ紹介によると、下記のとおりです。
出張料理『名前のない料理店』(沖縄県産食材によるフランス料理)
小島 圭史(おじま けいじ)
1970年宮城県生まれ。
1996〜2002年にかけ、東京・パリ・マルセイユで修業。
その後、沖縄に移住し県内のホテルやレストランに勤務。
2009年『名前のない料理店』開業。
・1グループ 30,000円〜(1名様5,000円〜 が目安)
・通常、デギュスタシオン(お任せ)のコース料理をご提案。
・パーティーなどでの大皿料理(1名様3,000円〜)も承ります。
・沖縄県内でのお食事の場合は県産食材でメニューを構成。
・県外の場合はその土地の食材と沖縄食材を組み合わせます。
・ご自宅、ご宿泊先、お店などへお伺い致します。
その際の旅費は要相談とさせて頂きますが、
基本的には往復のエア代+1泊の宿泊代の総額×70%をお客様にご負担して頂いております。
<例えば沖縄県外で10名様の場合>
料理代:50,000円(5,000円のコース×10名)
エア代:30,000円(往復)
宿泊費: 7,000円
50,000+(30,000+7,000)×0.7=75,900円
∴一人当たりの負担額は7,590円といった感じになります。
お問い合わせ・ご予約
E-mail:restaurant-s.l.n@mist.ocn.ne.jp
Tel/Fax:098-989-1585
小島まで
※なお、お電話にでることができないことが多くございます。
恐れ入りますが、なるべくメールでお問い合わせいただけると幸いです。