【2013年11月30日(土)】 そば処 芭蕉庵@尾倉(北九州市・八幡東区)
粗挽きそば
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待望の福井県丸岡産『秋新蕎麦』の季節が到来。

そば処 芭蕉庵@尾倉(北九州市・八幡東区)さんの秋新蕎麦提供が開始され、
さっそく週末satoyanさんてん子さん+リョウタくんと一緒に訪問。

昨年は到着直前に突然激しい腹鈍痛に襲われ、
ケパサさん、satoyanさん、てん子さん、居合わせたはとしさん一家3名を置いて
病院へ直行してから丸一年、今年は無理せずこぢんまりと。

本日は三人+ちびっ子で、粗挽きそば2枚と田舎そば1枚、
続いてかけそば1杯と鴨南蛮そば1杯、
最後にせいろ1枚、釜揚げそば1杯をそれぞれ味わった。

先ずは数量限定で提供される『粗挽きそば』から。

細々と9年目を迎えた新蕎麦会だったが、
芭蕉庵は今年6月の食券機導入直前からアルコール(日本酒)提供を止めていたので
今年からは日本酒抜きで楽しむことに。
(2013年、2012年2011年
2010年2009年2008年2007年2006年2005年


午前9時過ぎ、長浜経由で福岡市内でsatoyanさんをピックアップして
百道から都市高速で北九州市へ出発。

都市高天神北分岐の手前で反対車線は事故で暫く通行止めとなっており、
運ばれていたであろう重機が路上に落ち、トラック等車両が数台破損していた。


香椎東で降りて新宮町からは一般道を順調に進み、開店前には到着。
てん子さん+リョウタくんとも店頭で合流し、その後暖簾が掛かり入店。

店内には「旬の香り 新そば」の大きめな貼り紙と
「本日のそば 福井県丸岡産」と控えめに掲げられてあった。
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先ずは提供数が限られる粗挽きそば2枚と田舎そば1枚からスタート。
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粗挽きそばが配膳。
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今年の9月からお客さん達の強い要望に応えて、
御好意で復活している「粗挽きそば」。

大皿に盛られ、ほんのり緑に発色した瑞々しく綺麗なそば。
やや太めで、ずしりとした重さがある。

口に含んで噛み込むと、
むわわ〜んと蕎麦の香りがより一層膨らんでニンマリ。
豊かな風味とあまみをダイレクトに楽しめる貴重な逸品。

ぶるるんとした蕎麦の表面は凸凹して、
にっちりとした幾分粘りある食感でたまらない。
めちゃめちゃ美味しいねー

前半はそのままで、
中盤から辛つゆを少し口に含んで合わせた。

ちなみに芭蕉庵の自家製粉工程は一般的な加工丸抜き納入状態からではなく、
玄蕎麦から全てを自家製粉する贅沢版。
御主人が惚れ込んだ、特別に低温管理した福井県丸岡産の玄蕎麦を使用し、
早朝三時起床で、玄蕎麦の磨き→石抜き→粒の選別(粒揃え)→脱皮反復
→カラーセンサー選別&目視選別→石臼→篩い(ふるい)を経てから、
全てを十割で手打ち。

並行して出汁も早朝からの長時間仕上げ。
営業自体は、午前11時から売り切れまでの午後14時前後と短いが、
命を削るような自家製粉と仕込みが大変で、
なんとか作り手の道楽的な意識の高さと努力で成り立っている御当人蕎麦。
作り手の意欲がビシビシ伝わってきたひと皿。
ごちそうさまでした。
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そば処 芭蕉庵 北九州市八幡東区尾倉2-7-10 粗挽きそば
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