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黒木@尾倉(北九州市八幡東区)
ラーメン・胡椒ヌキ
kuroki

現在は残念ながら閉店している、長年地元民を中心に愛され続けていた
北九州市の八幡東区にあった伝説的な老舗、
黒木@尾倉(北九州市八幡東区)さん。

2004年に突然歴史の幕を下ろしました。

黒木さんは『北九州のラーメン』を語る上で絶対外せないお店でありますが、
なにせ知る人ぞ知る特異な存在でした。

ほぼメディア露出しておらず、
そもそも正式な屋号(御主人の氏名)が分からずに通称で黒木と呼び、
屋号を示す看板すら無く、地域にド密着した短時間営業の上に日曜休みだったので、
当時遠方客には訪問ハードルが高いお店でありました。

よって北九州市とその周辺以外の九州在住の自称ラーメン好きな方々でも
実際に食べた事がある人に出会うことが意外と少ない印象です。

初めて食べた際は結構緊張して「胡椒ヌキ」なんて
とても口頭注文できなかったので、
最初から大量の胡椒が振り掛けられており、慣れてなく、
旨みを探す別物の味わいでありました。

以後は事前に「胡椒抜き」でお願いして食べるようになりましたもの。


今回は16年前の2003年6月21日に再訪して味わった
ラーメン・胡椒ヌキを紹介します。
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ラーメンを胡椒ヌキでお願い。
2003_06_21_kuroki20bbb


盛りつけ後にこれでもかと振られる胡椒は大量で、
なんと振っていた御本人がむせ返っていた程です。

胡椒を抜いた淡く白濁したスープは繊細で美しく、
フレッシュな豚骨出汁自体の旨みがじんわりと膨らみます。

屋台から始まったと云う、
手づくり感ある実にシンプルで凄みのあるラーメンです。

厨房に立ち続けていた御夫婦の直向きな姿勢にも頭が下がる
素晴らしい御当人ラーメンでした。

「黒木」の屋号は残っておりませんが、
黒木さんの味をこよなく愛した常連客だった方が晩年に教えを請い、
南京ラーメン 黒門を2003年6月14日に遠賀町にオープンさせて研鑽を積まれ、
現在は青葉台南(北九州市若松区)に移転して、
黒木イズムを感じる手づくりラーメンを直向きに提供しております。

ちなみにこの日は、黒木@尾倉(八幡東区)
→ 黒門@遠賀町の順で連食して楽しんでいました。

ごちそうさまでした。
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【閉店】  黒木@尾倉(北九州市八幡東区)
北九州市八幡東区尾倉1-4-17
ラーメン

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